新聞を読む人のイラスト(おじいさん) 夕刊紙とは、夕方専売で主に小売店で売られている新聞で(以前は主に、駅の売店〈キオスク〉で売られていました)、タブロイド判(普通の新聞の半分の大きさ)の大衆紙のことです。読者の興味を引き付ける紙面づくりが特徴で、「〇〇〇か」などという小見出しが踊り、思わず目に止めてしまいますが、最後の「か」が小さく記されていたり、文末に「!?」が付いていたりするなど、なかなか面白い工夫が凝らされています。

 内容も政治、経済、社会的事件・事故、スポーツ、芸能、ショービジネス、競輪・競馬などの公営ギャンブル、風俗など、ありとあらゆる情報が満載です。

こちら夕刊フジ編集局 (@yukanfuji_hodo) / Twitter 『夕刊フジ』(佐々木浩二代表)は、産経新聞社から発行されている夕刊紙であり、1969年に東京で創刊され、日刊夕刊紙としては初めてタブロイド判を採用しました。

 「読みやすく、わかりやすく、いつも読者とともにある真のポピュラーペーパーを目指す」という編集綱領の下、勤め帰りの主に男性勤労者が手にして、帰宅途上の電車内などで読まれています。

 あるご縁により、『夕刊フジ』の健康面の連載コラム、『Dr.ムトーの転ばぬ教室』を担当しました。第1シリーズが6月7日付(6月6日発刊)から2週にわたり、月~金曜日で10本(week01week02)、第2シリーズが同様に、7月25日付から10本(week03week04)、合計20本の連載コラムとなりました。

 東京健康リハビリテーション総合研究所と新聞社の紙面担当者、構成・イラスト担当スタッフが連携・協力して、毎日ゲラ(試し刷り)の確認から発刊に至るまでの作業を続けました。そして発刊後は、毎日夕刻になると、一般のサラリーマンがするようにコンビニエンスストアへ行き、160円を払って購入して中身を確認していました。

 第1シリーズは転倒予防の総論編、第2シリーズを実践編という内容で原稿を書きましたが、さすが読者の興味を引く紙面づくりを得意としている夕刊紙らしく、毎回以下の見出しを大きく表示し、さらにタイトルに絡めた写真やイラストがうまく効果を発揮していました。

【実践編】① 階段は無料の運動機器

     ② テレビを見ながら「座って」できる筋力増強体操

     ③ 筋肉意識して! 空いた時間につかまり立ち体操

     ④ 私たちの日常生活は「片足立ち」の連続技

     ⑤「マイプログラム」で転倒予防

     ⑥ バスや電車は「進行方向」を向いて立とう

     ⑦ 転倒予防 ”バリアリー” 必要です

     ⑧ 無理をしない日光浴でビタミンDをとる

     ⑨ 無病息災よりも「一病息災」

     ⑩ からだ・頭・心のバランスを

 まずは読者の目を引き付けて「このページのこの記事を読んでもらう!」という強い意志を働かせる手法は、大変勉強になりました。

 次は、この20本のコラムとこれまでに行った長時間にわたる数度の編集者・ライターらによる取材の内容を構成して、新たに単行本の制作に取り掛かっています。

乞うご期待を!

転倒予防 面白ゼミナール Archive