<武藤所長 著作を語る>

第90作『舞台医学入門』 新興医学出版社、 2018年

・監修:武藤芳照(東京大学名誉教授)
・編集:山下敏彦(札幌医科大学教授)
・編集:田中康仁(奈良県立医科大学教授)
・編集:山本謙吾(東京医科大学教授)
・仕様:B5判、92頁
・ISBNコード:9784880027760
・発刊日:2018年64月12日
・出版社:日本医事新報社

 

 

 

 「舞台医学 Stage Medicine」の旗揚げ、旗幟鮮明にする目的で企画・制作した書籍だ。舞台医学の言葉を、社会に知らしめ、関心のある医師・医学生らがその旗印の元に集うことができるようにと、舞台医学研究会(2014年~)を運営してきた3名の編者に尽力いただき、先駆的に音楽や舞踊・演劇・祭りに伴う医学的問題に関与してきた医療者や研究者・芸術家35名の執筆による、舞台医学を総合的に解説した本邦初の成書だ。

 「舞台医学」という言葉も「Stage Medicine」という英訳も、皆で作り上げ、本書をよりどころとして、以後普通にこの言葉が使用されるようになった。

第1章:舞台医学とは
第2章:舞台芸術に伴う外傷・障害
第3章:舞台芸術家の健康管理(中丸三千絵、仲代達矢、松金よ
ね子)
第4章:祭りの舞台医学(博多祇園山笠、長崎くんち、YOSAKOIソーラン)

 表紙には、紗のかかったバレリーナの立ち姿(アラベスク)が写されている。後に本書を贈呈した作家の五木寛之氏が、コラムの中で「美しい本」と評価していただき、中身の文章も引用していただいた。

 この挑戦的で大胆な企画と制作の提案を、即断即決で快諾していただき、短期間できれいに仕上げていただいた新興医学出版社(当時)の林 峰子社長の英断には、今も感謝している。その林氏が、2026年10月からは、私たちの東京健康リハビリテーション総合研究所の「参与」として仲間に加わっていただくことになったのも、舞台医学の良いご縁だと思う。

 今や一般社団法人日本舞台医学会(田中康仁代表理事)が、毎年学術集会(次回:第13回、2027年3月6日・土、会長:竹下克志関東中央病院院長、於:ライトキューブ宇都宮)を開催し、「舞台医学セミナー」(次回:2026年12月26日・土、奈良医大畝傍山キャンパス)を企画・運営するまでに進化・発展している。その原点が、本書である。

 

※関連コラム「転倒予防面白ゼミナール」より

#02「人は転ぶもの ― 五木寛之さん ー 」


執筆者:武藤芳照
(東京健康リハビリテーション総合研究所 所長 / 東京大学名誉教授 / 医学博士)
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