<武藤所長 著作を語る>

第88作『イラストと写真でわかる武道のスポーツ医学~少林寺拳法~ ベースボールマガジン社, 2017年

・監修:武藤 芳照
・編集:山下 敏彦、田中 康仁
・サイズ:B5判並製(176ページ)
・ISBNコード:978-4-583-10981-7
・発売日:2017年09月04日
・出版社:ベースボールマガジン社

 

  

 

 「中学校体育の武道の指導と外傷・障害、事故予防のポイント」を分かりやすくビジュアルに解説することを目指して、「1.柔道」「2.剣道」に次いで第3弾として編集されたもの。

中学校での安全な少林寺拳法への取り組みについては、少林寺拳法連盟は「中学武道必修化プロジェクト」の組織を作り、中島正樹委員長を中心として、様々な研究と実践を積みかさねていた。その成果の一つが、本書と言っても過言ではない。また、少林寺拳法及び武道や少年スポーツに関する経験や知識を豊富に有している医師や弁護士らが、極めて実践的な内容とし、読者が理解しやすいように様々な工夫をこらしているのも本書の特徴であろう。

 とりわけこれまでスポーツ医学の分野では、ほとんど取り上げられてこなかった少林寺拳法に伴う部位別の外傷・障害に関する解説は、極めて重要かつ有益である。また、「少林寺拳法における危険な技と禁止事項」は、中学の教育課程で行われる体育の授業を計画するために、大いに役立つと思われる。

 「半ばは自己の幸せを 半ばは他人の幸せを」(少林寺拳法開祖・宗道臣)を理念とする少林寺拳法であるが、本書の内容は、その精神を根幹として、年少の子ども達への安全で有効な少林寺拳法の指導・教育の方法を深め広め、増大する基盤となるであろう


執筆者:武藤芳照
(東京健康リハビリテーション総合研究所 所長 / 東京大学名誉教授 / 医学博士)
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