1年365日(閏年366日)、それぞれの日に、それぞれの記念日があります。「毎日が記念日」「今日は何の日?」と調べたり検索したりすると、ほとんど知らない面白い記念日を見つけることができます。

 日本転倒予防学会では、前身の転倒予防医学研究会時代に10月10日を「転倒予防の日」と制定しました。これは、単に学会として決めただけでなく、一般社団法人日本記念日協会(長野県佐久市、代表理事:加瀬清志)に申請して、正式に認定されています。現在、1件の登録料は15万円とされていますが、私たちが登録した頃は、その半額程度であったかと記憶しています。

 なぜ、「10月10日」としたかは、単純な理由からです。10(英語のテン、ten)と10(トオ、数字の読み方)の語呂合わせなのです。

 しばしば、まちがわれるのは、「転倒の日」と紹介されることです。「日本国民がこの日は、一斉に転倒しましょう!」という記念日ではありませんから、その都度訂正をしてもらっています。

 また、「転倒の日」と誤って記載されたり、語られたりすることも少なくありませんが、学会の名称にもあるように、「転倒の日」です。人は転ぶものですから、転倒を「止」めることはできません。ただし、努力したり、工夫したりすれば、かなりの程度、予防することはできます。工夫の方法・内容を学際的に研究し、実践し、教育・啓発しようと活動しているのです。

 実は、365日の中で、10月10日は最も多くの記念日が制定されています。その数、52。たとえば、次のような記念日があります。

 「銭湯の日」(1010=せん〈千〉とお〈十〉、から)

 「TOTO(トト)の日」(ト〈10〉ト〈10〉、から)

 「目の愛護デー」(1010を横に倒すと眉と目の形になることから) など。

実にたくさんの記念日が10月10日に重なり、あまりの多さに転倒してしまいそうです。

転倒予防 面白ゼミナール Archive