<武藤所長 著作を語る>

第59作『水泳プールでの重大事故を防ぐ』ブックハウス・エイチデイ、2007年

・編集:財団法人 日本水泳連盟
・協力:社団法人 日本マスターズ水泳協会
・発行:有限会社 ブックハウス・エイチデイ
・発刊:2007年7月31日
・サイズ:B5版、152p

 

 

 

 本書は、平成18(2006)年夏に、埼玉県ふじみ野市のプールで起きた吸水口での小学生女児の死亡事故を契機として、より安全な水泳の普及振興を願って開催された公開シンポジウム「水泳プールでの重大事故を防ぐ」(主催:財団法人 日本水泳連盟、後援:文部科学省、協力:ヤマハ発動機株式会、於:横浜市 パシフィコ横浜)の内容を基盤にして、企画構成され、その年の夏に間に合うように、関係者が協力しあって迅速に、下記の目次・構成で制作・発刊したものである。


目 次


巻頭言 林 利博 財団法人 日本水泳連盟 会長
    大崎剛彦 社団法人 日本マスターズ水泳協会 会長 

1 水泳プールの重大事故の実態 武藤芳照
2 水泳プールの吸・排水口事故の実態とその予防 山本 浩
3 マスターズ水泳に伴う死亡事故の背景とその予防 上野勝則/武藤芳照
4 マスターズ水泳に伴う重大事故を防ぐために 土倉敏男
5 飛込競技での重大事故の背景とその予防 伊藤偵之
6 プール水深とスタート台の高さに関するガイドラインの目指すもの 鈴木浩二
7 バイオメカニクスからみた飛び込み事故の特徴と予防への提言 野村照夫
8 水泳プールでの重大事故の法律問題 望月浩一郎

【巻末資料1】日本水泳連盟プール公認規則
【巻末資料2】マスターズ水泳競技会(競泳)規則
【巻末資料3】水泳プールでの重大事故の最近の事例集
【巻末資料4】プールの安全標準指針

公開シンポジウム「水泳プールでの重大事故を防ぐ」

あとがき 武藤芳照



「競技団体が、重大事故の予防のための教育・啓発事業を短期間で企画・準備したこと、企画・準備段階では、日本水泳連盟内の医・科学分野に留まらず、強化・普及・広報・総務等の各分野の委員会およびスタッフが連携・協力し合ったこと、その流れにより(シンポジウム)当日の運営には林 利博会長以下、連盟役員および各委員長、有識者等が登壇して、講師、座長として最新かつ実践的な情報と見解を提示したこと。それらの内容を書籍の形に整え、全国の水泳関係者の教育・啓発に寄与しようと執筆作業を精力的に行ったこと等が特筆すべきことであろう。」(「あとがき」より引用)

 本書の内容は、今もしばしば確認し、引用することがある。それと共に、中央競技団体の社会的取り組みの中でも公益性の高い歴史的な記録と言っても良いと自負している。

 


執筆者:武藤芳照
(東京健康リハビリテーション総合研究所 所長 / 東京大学名誉教授 / 医学博士)
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