<武藤所長 著作を語る>

#39『変形性股関節症の運動・生活ガイド ―  運動療法と日常生活動作の手引き』日本医事新報社2001年


・監修:杉岡洋一
・編者:岩田 久、武藤芳照、伊藤晴夫
・発行:日本医事新報社
・発刊:2001年10月1日
・サイズ:B5判・152P
・ISBN ‏ : ‎4-7849-6161-5

 

 

 

 

 「股関節は、骨盤の一部(寛骨臼)と大腿の骨(大腿骨頭)との間でつくられた丈夫で大きくてよく動く関節です。体重を支えつつ、立つ、歩く、またぐ、昇って降りる、跳ぶ、蹴る等のさまざまな動作をこなす要ともいえる関節です。
 その関節が変形をきたして、痛み、動きの制限などを起こせば、歩く動作はもちろん、日常生活で行うごく普通の多くの動作やスポーツの動作などに支障をきたすことになります。
 1日は24時間、1年は365日あり、その積み重ねで10年、20年過ぎていきます。毎日行う動作が少しでも自由に痛みなくできればという思いは、変形性股関節症の患者さんにとっては、きわめて強いものです。」(第2版「はしがき」より)

 そのような思いを基盤にして、患者さんの希望に沿うようにと、『変形性股関節症の運動・生活ガイド』の第1版(1999年9月)は発刊されました。多くの患者さんや家族の方々に愛読・支援され、わずか2年の内に改訂第2版が発刊されたのです。
 新たに「肺塞栓症」「各手術に対する術者自身の評価」等の項目を加えつつ、さらに患者さんやご家族の率直な疑問や不安に答えられるような工夫・配慮をし、各種情報や言葉を散りばめて、第1版よりも一層の彩りを添えました。

 患者さんのADL(日常生活動作)・QOL(生活の質)を大切にした実践的な心優しい書と自負しています。

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