<武藤所長 著作を語る>

#12 『スポーツ部活』草土文化 1987

共編著今橋もりかつ量俶かずよし藤田まさ、武藤芳照
発行 :草土文化
発行日 : 1987年10月1日
サイズ:19cm
ページ数:262
ISBN-13 : 978-4794503091

 

 

 

 小・中・高等学校での運動部活動・スポーツ部活動の様々な役割・意義そして解決すべき課題を提示した教育書である。

 教育法学(今橋)、教育制度学(林)、教育内容・方法論(藤田)、そしてスポーツ医学(武藤)と、「4人の編者の専門分野の違いが生かされた各章の編成と論文・報告」(あとがき、今橋)となっている。

 当時、「子どもの人権と体罰」研究会(1982年設立)の例会が、月1回(第2土曜日)、東京大学教育学部内で開催されていた。その共同代表のお1人であったまさ教授が教育学部に勤めていたご縁から、本書の編著に参画することとなった。

 

  Ⅰ. 学校教育とスポーツ部活動

  Ⅱ.  スポーツ医科学からみた部活動

  Ⅲ.  スポーツ部活動をめぐる法的問題

の3章構成となっており、その内 Ⅱ章を担当した。

 

の内容・構成であり、当時の学校現場での運動部活動の現状と課題と展望とをしっかり論考して、児童生徒のためのスポーツのあり方、教育の在り方を見出そうとする意欲と熱意が静かに示されているように思う。

 その結果、以後の武藤の子どもとスポーツ、子どもの身体と学校教育との関係を思索する基点となった書籍づくりであったと考えている。

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