- 著作を語る
- 2022.05.12
<武藤所長 著作を語る>
#40『運動療法ガイド ―正しい運動処方を求めて―』日本医事新報社、2000年
・編著:井口 一・武藤芳照・福田 潤
・発行:日本医事新報社
・発刊:2000年10月1日
・サイズ:B5判・ 503P
・ISBN : 978-4-7849-6012-5
『小学生の理科の実験で、ウサギの白く大きな耳に流れる血液の動きを見て「生命」を観察したこと、生まれたばかりの赤ちゃんが産声を上げ、手足を動かし、精一杯生まれたことを訴えている光景、鍛えられた一流スポーツ選手が極限の運動により人間の能力を誇示する様、身体の障害や病気にもめげず、残された身体機能を最大限に働かせて自己実現する人々等、生まれてから成長、発達し、成熟し、老い、死を迎えるまでの生涯の間、体を動かすこと、つまり身体の運動はまさに生命の本質(ライフ イズ モーション/アリストテレス)なのであろう』(第3版序より)
本書の原型とも言うべき初版『運動療法ガイド ―正しい運動処方を求めて―』(宮下充正、武藤芳照編)は平成2(1990)年8月20日に刊行された。そして平成6(1994)年2月20日に改訂第2版が発刊され、増刷を重ね10年間にわたり、スポーツ、医療、保健、教育、福祉等の多様な分野での実践的教科書・参考図書・文献として広く愛読・活用されてきた。
第3版では、新たに井上 一先生(整形外科医)と福田 潤先生(小児科医)に編集者としてご協力いただき、運法処方やスポーツ医学に関するこれまでの基本理念を保持しつつ、1990年から約10年間の最新の諸知見やデータを組み入れると共に、執筆陣にそれまで以上に臨床医学、運動生理学等の第一線の専門家、臨床医、実践的研究者に多く参画していただいた。実際の患者指導の現場で役立つ形式と構成を心がけ、また参考となる主要文献図書を極力明示するように努める等の工夫も凝らした。
〔目次・構成〕
Ⅰ 運動療法に必要な基礎知識
Ⅱ メディカルチェックの理論と実際
Ⅲ 各種疾患・障害に対する運動療法・運動処方の実践
Ⅳ 運動療法・運動処方のための安全管理
Ⅴ 基本の運動指導内容・方法と注意点