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#04「コロナでコロバナイ」

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19 / 以下「コロナ」)の世界的蔓延で数多くの活動が停止もしくは低減状態が長く続き、一人ひとりのからだも心も抑制された日々が10ヶ月近くも持続している。

 改めて、したいと思うことがなんの制限もなくできることのありがたさと喜びをかみしめる。

 10月10日は、元々は、昭和39(1964)年の東京オリンピック(第18回オリンピック競技大会)の開会式が行われた日であり、後にそれを記念して「体育の日」に制定された。

 この時期には、全国各地で小中学校の運動会が行われることが多い。ところが今般のコロナの影響のために、規模を縮小し、開催時間の減少、種目数の削減、観客の制限などの措置を取らざるを得ない学校現場の苦渋の判断が広がっている。

 一方で、リレーの際には2メートルもの長い「ロングバトン」を「ソーシャルディスタンス」を保って行うリレー(神奈川県 相模原市立田名北小学校 / 毎日新聞2020年9月28日にて紹介)の面白いアイデアや、応援する時などには、かけ声を発さずに紙やプラカードを掲げるなどの工夫もなされたりして、学校現場のたくましさも感じられる。

 東京都世田谷区内に住む中学生の孫(女子)が、学校の運動会の後に、近くの整形外科クリニックを受診したと報告があった。聞けば、運動会の当日に、走ったり跳んだりして、太もも(大腿四頭筋)を痛めたとのこと。

 春からの抑制された生活の中、からだを自由に使って活動することができない状態が長く続き、体力・運動能力が低下している状態で、急に運動会で高い強度の運動が行われることによる筋肉痛が起きたものだろう。

 聞けば、クラスの仲間や周囲の生徒、あるいはご近所の小中学生でも運動会で転んで骨折したり脚の肉ばなれをした子どもたちが少なくないという。

 「運動会で転ぶ」といえば、急に親子リレーなどに駆り出された父親・母親が全力走していて頭は走っていても脚が追いつかなくなって、ついに転んでしまうことはよく見かける光景だ。日頃の運動不足にも関わらず、急に全力走をして、持久力も筋力も持続できないため、あえなく転倒することになる。それと同じようなことが、このコロナ禍の時代に、子どもたちのからだの異変として起きていると捉えるべきだろう。

 コロナ禍は当分続く。その中でも日々からだを動かす、よく歩く、エスカレーターやエレベーターをなるべく使わずに階段をしっかり昇って降りる、ストレッチングやラジオ体操を続けるといった自分一人でもできるマイ運動プログラムを意識することが必要だ。

 コロナでコロバナイために。

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