<武藤所長 著作を語る>

第65作『転倒予防らくらく実践ガイド 歩き方の基本と筋力・バランス能力アップのためのプログラム学習研究社 2009年

・監 修:武藤芳照
・発 行:学習研究社
・発 刊:2009年4月5日刊
・サイズ:AB判、全128ページ
・ISBN: 978-4-05-153018-1

 

 

 

 学研メディカル事業部が企画・制作していた「こころと生活を支えるケアサポートブック」シリーズの第2巻として監修した書籍であり、「高齢者ケアに携わる看護師や介護職員の知識・技術のレベルアップのための、あるいは介護施設の職員教育用に活用してもらえるようにテーマ設定し、視覚に訴える誌面構成を特長としている」(「シリーズ刊行にあたって」)より)。

 1章◆転倒予防の実践プログラム(6項目)
 2章◆転倒予防実践上の安全管理と事故予防(4項目)
 3章◆転倒予防実践のための基礎知識(9項目)
 
上記の3章から成る構成に加えて、巻末には付録としてDVD「太極拳リズム体操」(監修:武藤芳照/協力・指導:身体教育医学研究所身体教育医学研究所うんなん)を付けており、実践的な活用に供されている。

 「高齢者の転倒という事象は、さまざまな内的要因と外的要因とが複合して発生します。したがって、その予防と対策には、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、運動指導士、栄養士、保健師、図書館司書、介護福祉士、建築士、弁護士などの多様な専門職の知識、技術、経験の融合と集積が必要です。」(「発刊に寄せて ―転倒予防の基本理念」)
 この基本理念に即して、多職種の27名の執筆陣が連携をして制作をした。

 巻頭に掲げた「転倒予防7カ条」は、今も役立つ転倒予防の極意となっている。

―― 転倒予防7カ条 ――

1条 歳々年々人同じからず
2条 転倒は結果である
3条 片足立ちを意識する
4条 転ばぬ先の杖
5条 無理なく楽しく30年
6条 命の水を大切に(年寄りに(・)冷水)
7条 転んでも起きればいいや

 


執筆者:武藤芳照
(東京健康リハビリテーション総合研究所 所長 / 東京大学名誉教授 / 医学博士)
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