- 著作を語る
- 2024.05.22
<武藤所長 著作を語る>
第64作『スポーツ医学実践ナビ~スポーツ外傷・障害の予防とその対応〜』日本医事新報社 2009年
・編 著:武藤芳照
・発 行:日本医事新報社
・発 刊:2009年8月1日刊
・サイズ:B5判、392頁
・ISBN: 978-4-7849-6119-1
平成20(2008)年7月4日(金)・5日(土)の2日間、都内の東京都市センターホテルで開催された日本整形外科スポーツ医学会第34回学術集会(会長:武藤芳照)の内容を主体に編集・構成したスポーツ医学の案内書(ナビゲーターの「ナビ」から書名に含めた)である。学術集会のメインテーマは、「スポーツ外傷・障害のメカニズムと予防」であり、その標語は、長年関わってきた水泳に因んで「SWIM Congress」、すなわち、Scientific(学術的で)、Warm(温かで)、Interesting(面白く)、Memorable(心に残る)学術集会として、準備運営された。一言で言えば、「スポーツ医学は面白い」、その幅広さ、深さ、多様さを知っていただくように、様々な工夫を凝らして企画した。登壇していただいた講師、発表者、パネリスト、シンポジストには、迅速にそれぞれの発表内容を執筆していただいて、学術集会後ほぼ1年の迅速さで発刊できたのは誠にありがたく思っている。
目次構成は、下記。
[総論]
- スポーツ医学のめざすものースポーツ外傷・障害の予防への対応―
- スポーツ医学の現場とは
- スポーツ医学での医療行為の現状と課題
[各論]
- スポーツ外傷・障害のメカニズムと予防のポイント
- 競技種目などとスポーツ医の関わり
- スポーツ外傷・障害の診療最前線
- スポーツ外傷・障害のリハビリテーションと再発予防
- スポーツ医学の連携分野
- 資料
コラム:忘れられないスポーツ外傷・障害の事例(5つ)など
執筆者は、自身を含めて79名に及ぶ。
とりわけ、学術集会の顧問をお引き受けいただいた杉岡洋一先生(元九州大学総長、2009年、78歳逝去)が、本書の冒頭「発刊によせて」の中で、「単なる学術集会で終わらせず、その成果を著書として残し、万人の書として、スポーツ外傷・障害の診療、予防の未来を拓く意義は大きく、学術集会開催前の企画の段階から発刊を心積もりになされた武藤芳照会長に心から敬意を表します。」と記していただいたのは、望外の喜びであった。
執筆者:武藤芳照
(東京健康リハビリテーション総合研究所 所長 / 東京大学名誉教授 / 医学博士)
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