- 著作を語る
- 2023.03.16
<武藤所長 著作を語る>
第51作『介護者の腰痛予防 ―腰を守るための介護姿勢と環境整備―』
日本医事新報社 2005年
・共編:武藤芳照(東京大学大学院身体教育学講座教授)
田島 宝(老人保健施設サンライズ大浜施設長)
山田 均(高岡市民病院医療局長))
黒栁律雄(東京厚生年金病院リハビリテーション科部長)
・発行:日本医事新報社
・サイズ:B5版、224ページ
・発行日: 2005年02月25日
・ISBN: 4-7849-7270-6
本書は、平成12(2000)年度・平成13(2001)年度の2カ年にわたり、(財)社会福祉医療事業団(現・独立行政法人福祉医療機構)/長寿社会福祉基金よりの委託により、(財)骨粗鬆症財団の「介護職員の健康管理―職業性腰痛に関する調査研究とその対策研究事業」の調査研究事業を実施し、武藤委員長の下、計13名の委員により、その調査研究報告書をまとめ上げる作業の中で、これらの事業成果を基礎に、介護現場の健康障害を低減し、より良い・より質の高い介護を実現するために役立つ単行本を作成しようと企画された。
内容は、高齢者にとどまらず、障害児への視座も含め、広く介護者の腰痛予防の実践書として企画・構成・編集を行った。当初の予定よりも発刊に時間を要したが、その分、重要なことをわかりやすく伝えるためのイラスト、図、表、写真等の工夫をこらし、介護の現場で、一人ひとりの職員の腰痛予防に役立つ実践書として、下記のような目次・構成でまとめられた。
Ⅰ 現代社会と介護
Ⅱ 介護者の腰痛の実態と特徴
Ⅲ 介護動作の特徴と方法
Ⅳ 介護者の腰痛予防プログラム
Ⅴ 介護者にみられる腰痛の診断と治療
Ⅵ 介護者の腰痛予防の教育
資 料
とりわけ、「Ⅳ 介護者の腰痛予防プログラム」には、実際の介護業務を念頭に置いた具体的対応が記載されており、現在でも大いに役立つ内容となっている。
Ⅳ 介護者の腰痛予防プログラム
1 介護者への対応
1.生活習慣の改善
2.姿勢・動作の改善
3.自分のからだを知る
4.ストレッチング
5.筋力増強運動
6.水中運動
7.その他
8.履物の工夫
2 介護動作・技術への対応
1.介護動作・技術のチェックポイント
2.介護動作・技術の改善・工夫
3 介護環境への対応
1.一般家屋の設備の構造改良
2.介護施設内の構造改良
4 介護業務体制への対応
1.業務管理の工夫・改善
2.腰痛予防教育の徹底