- 著作を語る
- 2022.07.13
<武藤所長 著作を語る>
第42作『変形性脊椎症・腰痛の運動・生活ガイド -運動療法と日常生活動作の手引き-』(第2版)日本医事新報社、2000年
・監修:厚生省長寿科学総合研究事業・変形性膝関節症及び変形性脊椎症の疫学、予防、治療に関する研究班(主任研究者 元福岡大学医学部整形外科教授 緒方 公介)
・編集:菊地 臣一(福島県立医科大学整形外科教授)
武藤 芳照(東京大学大学院身体教育学講座教授)
伊藤 晴夫(東京厚生年金病院整形外科部長)
・発行:日本医事新報社
・発行:2000年
・サイズ:B5判・100P
・ISBN:4-7849-6098-8
第1版のタイトルは『変形性脊椎症の運動・生活ガイド』であったのを、改訂にあたり、「腰痛」の2文字を加えたタイトルとした。「変形性脊椎症」は腰痛とは関係のない病気で、何か別のむずかしい病気だと思う一般の人々が多いことがわかったための対応であった。
「変形性脊椎症」という病を告げられても、今ある自分の腰痛と結びつきにくく、したがって、「運動・生活ガイド」に基づいて日常の生活習慣の工夫・改善をしようという意識を生み出せないのであろうという分析に基づいている。
そこで、腰痛の専門家の菊地臣一教授とその研究グループには、初版以上に腰痛への工夫・改善について留意して執筆をしていただいた。
下記の内容に示すように、患者さんの日々の生活の中でのちょっとした工夫・改善ができるよう、大切なことをわかりやすく示している。
- 杖のすすめ方と選び方は 手押し車はどうか
- 靴の選び方は
- 家庭で使える腰痛用の電気器具の効果は
- コルセットの着用はどのような時に必要か
- 寝具、洗面など日常生活上の注意は
- 作業姿勢、作業環境は 重い荷物を持つ時は
- 痛くない階段昇降は
- 腹筋の鍛え方は
- 背筋を鍛える時の注意点は
- 自転車こぎの効果と注意点は
- 背中と脚のストレッチングの方法は
- 長く歩くとなぜ脚がしびれてくるのか 等
また、執筆者と執筆協力者の顔ぶれを改めて見ると、この時代の武藤及びその研究室を中心とした研究・実践の協働体制を表しているようで懐かしく、また興味深い。
■執筆者
福島県立医科大学整形外科:菊地 臣一/佐藤 勝彦/紺野 慎一
(財)総合南東北病院脊椎・脊髄センター:渡辺 栄一
東京大学大学院身体教育講座:武藤 芳照/太田 美穂/青木 秀憲
身体教育医学研究所:上岡 洋晴/岡田 真平
国立療養所中部長寿医療研究センター疫学研究部:甲田 道子
東京厚生年金病院整形外科:伊藤 晴夫/黒柳 律雄/寺本 隆/片山 直樹/竹内 則博
東京厚生年金病院リハビリテーション室:田中 尚喜/上内 哲男/小松 泰喜/金 景 美
九州大学医学部附属病院リハビリテーション部:高杉 紳一郎
九州大学医学部整形外科:安田 幸一郎
■執筆協力者
水泳指導研究所:武山 隆
水泳指導:棚木 千津子
日本体育施設運営(株):関 智子