<武藤所長 著作を語る>

#37『変形性膝関節症の運動・生活ガイド―運動療法と日常生活動作の手引き―』(第2版)日本医事新報社1999年


・編著:杉岡洋一、武藤芳照、伊藤晴夫
・発行:日本医事新報社
・発刊:1999年10月1日
・サイズ:B5判・96P
・ISBN ‏ : ‎ 978-4784961016

 

 

 

 

 

 中高年女性に多い「ヒザの痛み」、とりわけその主要な原因である変形性膝関節症は、超高齢社会の日本における最も悩ましい病気の一つである。

 新聞、雑誌、テレビ、インターネット等の媒体では、ほとんど毎日、「ヒザの痛み」に関する様々な商品宣伝や医療情報が流されている。

 本症は、単に「年だから」で片づけられる病気ではなく、生活習慣病の一つとして、日頃の運動・生活指導が大切であり、その改善努力なくして、症状の軽減や回復はあり得ない。

 そうした基本理念の下に、制作・発刊した本書の第1版発刊(1997年3月25日)から、2年余りで第2版を上梓することができたのは、本症に悩む患者さんの多さと、こうした運動・生活指導の必要性を如実に示しているのであろう。

 監修者として、名を連ねていただいた杉岡洋一先生(2009年11月27日、78歳逝去)をはじめ、鬼籍に入られた方々が少なくないことに、歳月の流れの速さと世の無常さを改めて感ずる。

 

■監修 (※肩書は発刊当時のもの)

 厚生省長寿科学総合研究事業・変形性膝関節症及び変形性脊椎症の疫学、予防、治療に関する研究班

 主任研究者 緒方 公介 (福岡大学医学部整形外科)

       三浦 裕正 (九州大学医学部整形外科)

       冨士川恭輔(防衛医科大学校整形外科)

       菊地 臣一 (福島県立医科大学整形外科)

       武藤 芳照 (東京大学大学院身体教育学講座)

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