2024.09.25
- 著作を語る
- 2021.07.13
<武藤所長 著作を語る>
#21『スポーツ救急の実際』中外医学社 1991年
・発刊:1992年2月10日
・編著:浅井利夫・武藤芳照
・発行:中外医学社
・サイズ:B5
・ページ数:231
・ISBN:4-498-07304-5
当時、いろいろな形と場で共に仕事をしていた小児科医の浅井利夫教授(現東京女子医科大学名誉教授)と組んで企画・編集した書籍だ。
「スポーツ事故や障害の予防という観点から、スポーツ種目別に高頻度で起こる事故や障害を記載し、さらに、スポーツ事故に遭遇した時に、必要に応じてすぐに読んで対処し得るように企画された」(序文より)書であり、合計58名の「スポーツ現場との交流の深いスポーツドクター」(同上)の執筆によっている。
「現場で何が起こり、何をどのようにしなければいけないのか、何をしてはいけないのか、予防のためにはどうすればいいのかなどが分かるように配慮して」編集されている。
Ⅰ. 内科的事故の対応
Ⅱ. 外科的事故の対応
Ⅲ.スポーツ別事故の予防方法
Ⅳ.スポーツ現場での救急体制
以上4つの章立てで、とりわけ Ⅲ.のスポーツ別の項目は、「1.短距離走」「2.中・長距離走(含むジョギング)」から始まり、「32.スクーバダイビング」「33.水上スキー」「34.サーフィン」、そして「39.アイスホッケー」に至るまで、実に39種のスポーツ現場における記載がなされている。
それだけ多岐にわたる領域に精通したスポーツドクターとの連携ができていたことを示すとともに、当時のスポーツ医学の実践活動の勢いと人のつながりの強さを感じさせる。
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