<武藤所長 著作を語る>

#15 『子どものスポーツ』東京大学出版会, 1989


・発刊:1989年12月08日
・著:武藤芳照
・発行:東京大学出版会
・サイズ:判型:四六判
・ページ数:240頁
・ISBN-13 :978-4-13-00206

 

 

 

 実に楽しそうに男の子4人が、野球のボール、グラブ、バットを手に持って、笑顔で並んで立っている写真が、本号の表紙カバーにされている。

 そこに本書の願いと理念が凝縮されている。

 「子どものスポーツはあそびでいい。あそびには子どもの世界のたくましいルールがあり、いろいろなからだの動きがあり、トレーニングとなる運動量が自然に組み込まれている。」 「明るくたくましいスポーツ好きの子どもたちを一人でも多く育てるために」(「はじめに」より)の思いが、

第1章 子どものスポーツの変遷と現状
第2章 子どもと学校体育
第3章 スポーツ部活
第4章 スポーツ少年団
第5章 子どものスポーツのあり方

の中に一貫して表現されている。

 東京大学の教師にとって、東京大学出版会から書籍を出版するのは、一つの目標であり、また誇りでもあると感じていた。この助教授時代の集大成の一つとなった書である。

 随所(中扉、本文中)に、私の三人の子ども(長男、長女、次女)のあそび、運動・スポーツの姿の写真を掲載してあり、我が家の家族アルバムの一つとしての価値も、ちゃっかり加えさせていただいたのも懐かしい想い出となっている。

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