#95 腰痛のサイン・鈍重感を見逃すな!  ー腰のケアの基本 ー
著者
内田泰彦
黒柳律雄
監修
武藤芳照
イラスト
久保谷智子
ISBNコード
978-4-8460-1867-2
発売日
2019年12月09日
出版社
論創社

ほとんどの人が一生の内、一度は経験するとされる腰痛。前兆として現れる鈍重感(どんじゅうかん)に注目することの大切さと、骨盤を主体とした徒手整復による新たな腰痛治療法を紹介した一般市民のための実用的医学解説書。

論創社ホームページより】
腰の鈍重感(どんじゅうかん)に着目! 本書では、腰痛のなかでも「鈍重感」に焦点を当て、生活習慣病としての腰痛から解放されるための最新の情報と知恵を解説。イラスト、図版を多数用いて腰痛の仕組みから防ぎ方、一般的に行われている治療法などを、深くやさしく伝えます。また、著者の体験から生まれた〈最新メソッド〉「内田式骨盤徒手治療法(UPM)」の実践法やトップアスリートの治療例などもくわしく紹介。納得のいく腰痛対策法がわかる1冊となっています。骨盤コンディショニングで腰痛の悩み解消を!

ページ数:176 / 判型:四六

はじめに
第1章 腰の鈍重感とは腰痛の黄信号
1 鈍重感は腰痛のリスク
(1)そもそも「腰」ってどこ?
(2)そもそも「鈍重感」って何?
(3)「危険な腰痛」には要注意!
(4)ひと口に腰痛と言っても……
(5)骨盤が原因の腰痛を見逃すな!
2 普段が大事日々の暮らしの中での腰にとって悪いことをチェック!
(1)日常生活で起こしやすい腰痛 《コラム》ギックリ腰とは
(2)妊娠中・育児中の女性は腰痛を起こしやすい
(3)家族の介護が必要になった時 – 介護者自身の腰を守るために
(4)職業病としての腰痛を防ぐ 《コラム》フォークリフトの操縦による腰痛
(5)ファッションも大切、腰も大切
(6)ダイエットと腰痛
(7)腰にとって良い姿勢とは? – 寝る・立つ・座る
(8)腰にとって良い姿勢とは? – 旅行

第2章 腰の鈍重感・腰痛を解消するには
1 座談会──腰痛について、ドクター黒柳と話そう!
2 各種腰痛対処法 治療法の特徴と注意
(1)運動療法
(2)マッサージ、指圧 《コラム》腰痛にならないポイントは「良い姿勢」(リフレッシュ指圧センター小沢指圧治療院院長・小沢邦彦)
(3)電気療法
(4)ハリ・キュウ
(5)装具・コルセット
(6)外用薬・湿布療法
(7)温泉・温熱療法 《コラム》温泉にも法律がある! 

第3章 最新メソッド──「内田式骨盤徒手治療法」
1 内田式骨盤徒手治療法(UPM)とは
2 治療時間は五分から一〇分! 《コラム》唾液で痛みを評価する
3 トップアスリートを支えたUPM
4 UPMは一〇〇パーセントではない
5 海外からの要請

巻末資料
1 痛み止めの薬について
(1)痛みの仕組み及び痛み止め薬の種類と効果
(2)怖くない、痛み止めとしての麻薬
2 手術──適応、効果、課題

おわりに

内田 泰彦(うちだ・やすひこ) 1
956年熊本県熊本市生まれ。 熊本マリスト学園高校卒業。1983年福岡大学医学部卒業後、福岡大学筑紫病院消化器科助手を経て、1997年1月より医療法人三愛 健康リハビリテーション内田病院院長、同年六月、同理事長。2018年4月、東京健康リハビリテーション総合研究所理事長、現在に至る。 2008年北京五輪シンクロナイズドスイミング日本代表のチームドクター、2016年リオデジャネイロパラリンピック水泳パーソナルドクターとして現地に同行するなど、一流スポーツ選手の障害治療に数多くの経験を有する。

黒柳 律雄(くろやなぎ・りつお)
1956年愛知県豊川市生まれ。 愛知県立時習館高校卒業。1980年金沢大学医学部卒業、名古屋大学整形外科教室入局。この後、愛知県と岐阜県の病院を整形外科医としてローテート。1991年1月より東京厚生年金病院(現JCHO東京新宿メディカルセンター)整形外科入職、医長。同院整形外科部長、リハビリテーション科部長を経て、2006年1月よりよみうりランド慶友病院入職、診療部長、現在に至る。 日本整形外科学会認定医(のちに専門医)。日本リハビリテーション学会専門医。日本関節運動学的アプローチ(AKA)医学会専門医。

武藤 芳照(むとう・よしてる)
1950年愛知県大府市生まれ。 愛知県立刈谷高校卒業。1975年、名古屋大学医学部卒業後、東京厚生年金病院(現JCHO東京新宿メディカルセンター)整形外科医長を経て、1981年より東京大学教育学部助教授、1993年同教授、1995年同大学院教授、2009年4月より同研究科長・学部長。2011 年4月より東京大学理事・副学長。2013年4月より日体大総合研究所所長等を経て、2018年4月より東京健康リハビリテーション総合研究所所長。東京大学名誉教授。専門はスポーツ医学、身体教育学。