<武藤所長 著作を語る>

第70作『変形性股関節症の運動・生活ガイド―運動療法と日常生活動作の手引きー(第4版)日本医事新報社刊、2011年

・編集:松田達男(東京厚生年金病院整形外科部長)、田中尚喜(同院リハビリテーション室技師長)、武藤芳照(東京大学教授・副学長)
・発行:日本医事新報社
・サイズ:B5版、68頁

・発刊:2011年9月15日
・ISBN:978-4-7849-6163-4

 

 

 

 本書の第1版は、1999年9月に、「監修:杉岡洋一、編集:岩田 久、武藤芳照、伊藤晴夫」で発刊された。以後、第2版(2001年5月)、第3版(2004年3月)と改訂され、7年ぶりの全面改訂で企画・構成された。初版同様に、旧・東京厚生年金病院(現・JCHO東京新宿メディカルセンター)整形外科及びリハビリテーション科のスタッフを中心として、臨床現場の立場から制作された。患者さんの日常生活での痛みをいかに減らして、かつ「自分らしく生きがいを持って生活し、人生を生き生きと歩んでいただきたい」という理念を具体化した59項目にもわたる数多くのQ&Aで構成された運動療法と日常生活動作の手引きであり、イラストも随所に配置され、23名の執筆者により、むずかしいことをわかりやすく伝える工夫がなされている。

 「日ごろ患者さんに直接接し、生の声を聞き、患者さんが知りたいこと、疑問に思っていることに対して答えてきた内容が書かれています。またQ&A形式で興味あるどこからでも読むことができ、理解を深めることができるようにと編集されています」(序より)。

 医師、理学療法士、健康運動指導士など、本症の臨床や運動・生活指導に携わる専門職及び患者さんとその家族にとって、現在も大いに役立つ書と自負している。

 


執筆者:武藤芳照
(東京健康リハビリテーション総合研究所 所長 / 東京大学名誉教授 / 医学博士)
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