- 監修
- 武藤 芳照
- 編集
- 山下 敏彦
田中 康仁
- サイズ
- B5判並製(224ページ)
- ISBNコード
- 978-4583109800
- 発売日
- 2017年02月23日
- 出版社
- ベースボール・マガジン社
中学校において2012年から体育の授業で武道が必修化され、これらに関するスポーツ外傷や障害が増加している。その治療や予防に関する取り組みは喫緊の課題であるが、これまで武道のスポーツ医学に特化した書籍は非常に少ない。そこで昨年「イラストでわかる武道のスポーツ医学」シリーズの「柔道」が上梓され、好評をいただいている。本年はその第二弾として「剣道」を取り上げた。
本書では武藤芳照先生と百鬼史訓先生に中学校での武道必修化に伴う安全管理全般に関して、また軽米満世先生に剣道の競技特性と指導・教育の基本について述べていただいた。その後、剣道特有のスポーツ外傷や障害について、部位別に発生状況や診断、治療、リハビリテーション、予防法について、わが国の第一人者の先生方に詳解いただいた。また、中学校剣道における危険な技と禁止事項について朝日茂樹先生に、安全対策について道具の特性から授業の進め方、救急体制について百鬼史訓先生に、最後に事故防止の課題について望月浩一郎先生に解説をお願いした。この一冊を読んでいただければ、中学校剣道おける安全やスポーツ医学に関するすべてのことが分かるような構成になるよう心がけた。執筆者のほとんどが剣道の有段者であり、より実践的な内容になっており、本書が剣道に起因するスポーツ外傷や障害の軽減の一助になることを心から祈念している。