<武藤所長 著作を語る>

#20『からだを知る本シリーズ(全12巻)』草土文化、1990~1992年刊

  ・監修:武藤芳照    ・サイズ:たて30cm

 

 小学校の中学年(3・4年)以上の児童を対象に、ひとのからだの仕組みと働き、形態・構造と機能(解剖生理)について、面白く紹介して、子どもたちが自身のからだに興味を持ち、その素晴らしさに驚きの目を向けてくれるようにとの願いを込めて、制作されたシリーズである。

 全巻を通して、武藤が監修し、医師の解説(「お話をしてくれたお医者さん」)と絵(「絵をかいた人」)とを組み合せて構成されている。

 NO タイトル 解説
1 がいこつだぞ  -骨と筋肉- 山田 均(整形外科) 川上洋一
2 むし歯はいやだよ  -歯- 宮島圭介(歯科) かみやしん
3 あっ血が出てる -血と血管- 井上大輔(麻酔科) 貝原 浩
4 おしっこのふしぎ -尿と腎臓- 伊東三吾(小児科) 川上洋一
5 むねがドキドキ -心臓と肺- 浅井利夫(小児科) 猫柳あけみ
6 食べ物とうんち -消化器と肝臓- 加藤永史(消化器外科) 田島薫美
7 見える?見えた -目- 加藤秋成(眼科) 川上洋一
8 聞いたりかいだり -耳と鼻- 遠藤朝彦(耳鼻咽喉科) 貝原 浩
9 おはだはすべすべか -皮ふ- 南光弘子(皮膚科) 猫柳あけみ
10 いのちってなんだ -生命と細胞- 浅井利夫(小児科) 川上洋一
11 脳みそは考えた -脳と神経- 田澤俊明(脳神経外科) 猫柳あけみ
12 おとなに聞きにくい話 -性と生殖- 岡崎 登(産婦人科)  川上洋一

 医学的内容を個性あふれるタッチの絵を自由に展開させて表現し、「面白くてためになる学習絵本」として仕上げられている。解説を担当した医師らのメンバーのほとんどが日本水泳ドクター会議の会員であり、この当時、日本水泳連盟のナショナルチームドクターを務めつつ、この会員らと共に、様々な教育・啓発活動を継続していたことの証ともなっている。

 

 

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